忍者ブログ
毎日毎日 煩悩と偏愛とその他諸々で雁字搦め。               偏愛に溢れた日常の記録。
[1544]  [1543]  [1542]  [1541]  [1540]  [1539]  [1538]  [1537]  [1536]  [1535]  [1534
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今朝 日曜美術館でロスコやっていた。

高村薫の述べるロスコの見解に非常に親しみを覚えた。
“絵画の手触り”も、
実物を見なければ意味が無い、という事のその理由も
奥深いものとしての黒、も
言い表せない芸術に対峙した時の恐怖も
そして ふわぁーと魂が抜けて行く様な快感も
それら全部、日々身を以て知っていたことだったから。

特に
「今、作品と対峙し、美しいと感じている。そのことだけは、確かに信じられる事実である」
と言う事と
「美しいと感じている、その感情がある。感情の持ち主は私であり、だから私は確かに今存在している」
と言う事は、在学中何かと友人や教授と話していた。

芸術を前にして、私達はそれを見る“目”として、そして感じ考える“脳”として確かなアイデンティティを得る。
いとも易々とシンプルに、アイデンティティを得られてしまう。
つまりまさに“我考える故に我在り”なのだと、こうも身体感覚に解り易く訴える経験、なかなか無いと思っている。


さて日曜美術館だが
オンエアのロケは無論川村美術館。
改装オープンして早半年くらいだろうか。

真白の壁に並んだ赤の連作。
ニューヨークかマンハッタンのレストランを飾る為に依頼された作品だったと記憶する。

あの赤の連作の前で、ゼミ生がごちゃっと固まり
即興授業が行われた。
“何か感じますか?”

―ロスコの作品は、基本的に
私の専攻した分野と対極に近いところに位置する。
現代美術、抽象、アメリカ。
単純な線で構成された大型の作品。
寓意や表意的なタイトルの作品は少なく、
まるで工業製品の様に“No.○○”と名付けられ
匂いや、入り込める“隙間”みたいなものが見つからなかった。
はっきり言って私にとってはわけのわからない作品ばかり。

しかし実物は違う印象だった。
その巨大なカンバスを目の前にすると
まず全体の構図が全く見えない。
圧倒的な色面がただそびえ、
正面からだけでなく 体を回り込んで迫って来る様な感覚を覚える。

遠目からは1色に見える部分が
無数の近似色のヴァリエーションであることが判ると同時に、
図版では当たり前の様に真平らに見えたその表面は
重ねられた絵の具が所々厚く盛り上がり、
粗い筆致によって面がうねり、
絵の具を抉る筆の毛の痕が残り…実に表情豊かで有機的だと言うことが判った。

“何か感じますか?”という問いに対して
確か「…肉、だなと。」と言った覚えが。
血の通った芸術だと言う事がちゃんと体で解った瞬間の記憶。

久し振りに川村に行きたくなった。
ジョゼフ=コーネルの閉ざされた楽園が
きっと私を迎えてくれる。



すっかり話が逸れたが、最後に高村薫に関して。
ああいう風に考える人が書いているのなら、もう1度読んでみようかな と思った。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
本ブログのライヴレポモドキは
あくまで モドキ であり
ライヴレポではありません。
ライヴレポと同等の効果効能を
お求めの方には不向きです。

変態や偏愛に塗れています。
ご了承下さい。
Calendar
10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
****
Search
Profile
HN:
ゆら
性別:
女性
自己紹介:
社会人も早くも5年目になり
30歳が見えて来た。


9歳か10歳辺りで吸血鬼やら魔女やら怪盗やらに異様な関心を示して以来、どうにもその辺から離れられない。
その後ヴィジュアル系に傾倒して火に油。
人生片足踏み外した、くらいに感じている。

とっくにバンギャ上がったつもりで居るが、如何せん抜けない。
でも 別にヴィジュアル系だから好きだったわけではないと よく解っていたりして
年々 自分の音楽嗜好を人に伝えにくい感じ。


大学で西洋近代美術専攻。
卒論は偏愛を暴走させてモローのオルフェウス関係に。


多分 基本的に変態。
特技は物忘れと妄想。


【好きな美術】
絵画はモロー・ルドン・クリムト
カラヴァッジオ・ブークロー
シュトゥック・ムンク・ドレ(特に油彩)
ミュシャ・ルイ=イカール。
立体はジョゼフ=コーネル、ガウディ
ガレ・ギマール等のナンシー派。
日本美術だと琳派辺りが少し好き。


【好きなモノカキ】
澁澤龍彦・江戸川乱歩・三島由紀夫。(なんというコテコテ。)漫画は古めの少女モノ偏読。(8等身万歳。)


【好きな人達】
*目下足繁く*
BUCK-TICK
山田晃士

*ライヴ行かないけど好き*
Versailles
MORRIE*
Kaya
HYDE*


* * * * * * * * * * *
Creature<<DEAD END
L'Arc<<<VAMPS
* * * * * * * * * * *

*過去バンド*
Lucy
THE YELLOW MONKEY
The Spy "C" Dildog
NeiL
LAREINE
BOΦWY
ROUAGE
BAISER
SOFT BALLET
MASCHERA
黒夢
SCHWEIN
Schwarz Stein
Aliene Ma'riage

等等。
Monthly

Copyright (c)A la votre! All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Photo by Kun   Icon by ACROSS  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]