無題

１時間くらい前にニュース番組で天気予報の中継をやっていて
画面の下の方に「六本木　気温8.2℃」とテロップが出ていた。

外 意外にあったかいのねー。
でもこっちは郊外だから きっともう少し寒いわよね。

・・・と思って、窓の外の温度計を見てみた。



1.2℃。



・・・・ちょっとなんてものじゃなかったー・・・。

郊外恐るべし。

因みに 都内の陸の孤島に位置する我がキャンパスは
冬季 我が家周辺よりも更に１℃程気温が低い。
そのくせ 盆地でもないのに 夏は我が家周辺より暑いのである。
陸の孤島恐るべしだ。

そう言えば最近、朝１で外に出ると
寒さのあまり 胃の辺りに寒気が走る。
どう表現すればよいのやら　という感じだが…えーと・・
普通の、ゾゾーっていう寒気と鳥肌だけじゃなくて
悪寒がする時みたいな、痙攣を含んだ寒気と鳥肌。

やっぱりもう冬本番なんだなあ。待降節にも入ったし。

冬は冬で寒くて辛いと思うこともあるが
少なくとも夏の３倍は好きである。
皮膚炎と鼻炎と喘息の季節だがそれでも３倍は好きだ。

たとえば。

夏の空気は、香りは豊かだが洗練された感じはしない。
どことない腐臭のようなものが　ずっと混ざっている。
いくら押し込めても滲み出す、有機物の匂い。
木々が枝葉を目一杯伸ばしているのを見ると、たまに眩暈がする。

否定的なことを言ったが有機物は好きである。
でも強過ぎて近付けないものがたくさんある。


夏にはないもの　たとえば
まだ寒い朝に珈琲を淹れる。
カップに注いだ瞬間、立ち上る香りの「帯」。
夏には 境目を失くして散ってしまうそれ。

冴え切って 鋭く輝く硬質の月。
ダイヤモンドの様だ　という陳腐な喩えが つい口の端から零れるほど。
野暮を承知でそう喩えるなら、夏の月はさしずめ馬拉糕かな。
甘ったるく ぬるく 重そうにゆらめく。

それもそれで大好きだが。


・・・こういうことを考えていると、寝るタイミングを失う。


なのでそう思った所で寝ようと思います。
明日はオフ。久々に遠くに行きたい。
どこでもドアが欲しいなあ。