無題

突然だが（いつも突然だが）
11月の末にあった　卒論の中間発表の為に作ったレジュメである。
A4２枚とB5が１枚。





最近　これが"御守り"化している。

クリアファイルの中、他のプリント類の間にこれが見えると安心するとか
なぁんにもやる気が無くなった時に見ると元気が出るとか。

内容の出来不出来がどうこう　という問題ではないのは　もうよく判っている。
そもそもレポートでなくてレジュメなんだから　内容は大したものではない。

完成しない、形にならないものばかりの中
たった紙２枚半でも形になって残っている　という点が、
自分にとっては大切であるらしい。

自分１人では何も出来ない、何も作れないものごとばかりの中
この紙の中で展開されている思考だけは、
自分の手で積み上げたものである　ということが
自分にとっては大切であるらしい。

そして　横槍だらけで真直ぐ進めないものごとばかりの中、
この紙の中に描かれ　まだずっと続いている思考の道筋だけは
誰にも邪魔されず　伸びて行けそうである　ということが
自分にとっては大切であるらしい。


・・・客観的に考えると、
とても貧弱で　かつ傲慢で　情けない　どうしようもない発想なのだが。
でも　確かなものが欲しい　と人間誰でも思うと思うんだけど。

・・・とかなんとか、矛盾を反芻し続けていた。

て云うか　しょうがないじゃない
実際 このレジュメを目にしたら安心してしまうんだから。
・・・と　最近では開き直って割り切っている。
このレジュメ見るのも　待ち受けをいまいにするのも　毎日必ず音楽を持ち歩くのも
結局全部　同じ欲求から来ていると考えはじめている。