無題

恐ろしいことに。
社会に出るために　就職活動をしている筈なのに、
就職活動すればする程　世間の流れから乖離して行っている気がする。

「普段の生活」がフェードアウトしてしまっていて
たとえば　久々にスーツ以外のものを着て出掛けようとすると
一体　何をどう組み合わせて着れば良いのか　分からなくなっていたりする。

たとえば　都知事選が近いのは知っているし　まあ一応動向を見てもいるが、
自分に選挙権があって　多分投票にも行くであろう
という事に気付いたのは、相当最近になってからだ。
率直に言って　都知事選より面接の方が　目下重要であって、
頭の中は 自己PRや 志望動機や その他不安でフルキャパシティ。


もっと恐ろしいのが
久々にモローの画集を見たらば　
安堵を覚えこそすれ　それ以外 殆ど何も感じなかったこと。
普段ならば　頭の中で音が鳴ったり　香りを感じたりするのに。
感性が著しく退化しているのを実感した。

すっかり枯渇する前に何とか手を打たねば・・・と思いつつ
これと云った手立てが無いのが現状。
そう言えば歌の唄い方も忘れてるっぽい。

・・・でもこんなところで腐って潰れるわけに行かないのである。
折角 自分なりに生きる気起こして生きて来たのに。

私は安定志向だけれど　退屈は大嫌いだ。

刺激を得るには安定を捨てなきゃ不可なくて
安定を得るには刺激を諦めなければ不可ない

みたいなことを　世の中ではよく耳にするけれど。
そんなの両方嘘だと思う。