旧自分

たまに、ふと考える。

友人や知人や好きだった人が 毎年１人以上亡くなったあの頃。
あの数年って一体何だったんだろう。
若くて健康だった人ばかり 皆急に居なくなった。

その事抜きにしても 自分の生活は精神的にしっちゃかめっちゃかで
脱却しようと動いても 状況は悪化の一途で。
途中から 一体何してるんだか、何に向かってるんだか
自分でも解らなくなってるのに無闇に足掻いていて
色々と　偶然にしては酷過ぎると思ってた。

それが　本当に憑き物が取れた様に
ある日を境にぼろぼろ剥がれ出す。
一体何を踠いていたのかと疑問に思うほど自然に。
状況は少しずつ でも確実に好転。
視界がクリアになって（同時に少し醒めつつ）
モノゴトの考え方もまるで変わって 殆ど別人になった気がした。

大袈裟に聞こえるかも知れないが 未だにそう思っている。
あの頃　と　あの頃の自分　、一体何だったんだろう。
なんであんなに 何にも見えなかった？
(今でもきっと、大して見えてないんだろうけど。)
・・・今ならそう思うけど。
自分を自力で支えて立ってるだけで精一杯で
見るも見ないも見えないも無かった気がする。


でもあの頃 色々なものに出会えた。

それだけで相殺。寧ろプラスアルファ。


誰かを亡くした事は何年経っても悲しいんだなと思う。
その人が居ないって事実に もう慣れているだけで
その人が死んでしまったことが悲しいのに変わり無くて、
生きててくれるに越した事は無いと思ってる。


でも相殺。寧ろプラスアルファ。
完全に良い事、完全に悪い事、なんてそうそう無い。


って・・・あの頃の自分に云ってやりたいなあ。
でもきっとあの子には解らない。
本当にもう血の気が多くて青くてバカだから。



・・・前にもこんな事書いたっけ？
だとしても もう憶えていない。
でも 本当に偶然にしちゃあ行き過ぎた様な、あの数年。
何だったのかなあ。